Part.58 「家族にとって正解の間取り」について考える。
家づくりを考え始めると、
「この間取りは正解ですか?」
「失敗しませんか?」
と不安になる方はとても多いです。
ですが、家づくりをしていて感じるのは、
間取りに“万人共通の正解”はないということ。
同じ広さ、同じ家族構成でも、
満足する間取りはご家族によって大きく変わります。
その違いを生むのが、
家族それぞれの価値観です。
■「正解の間取り」を探すほど迷ってしまう理由
SNSや住宅情報サイトを見ると、
・回遊動線
・広いLDK
・ファミリークローク
・ランドリールーム
魅力的な間取りがたくさん並んでいます。
でもそれらは、
「その家族にとって正解だった間取り」。
自分たちの暮らしと照らし合わせないまま取り入れると、
「思っていたのと違った」というズレが生まれます。
■価値観① 家族で過ごす時間をどう考えるか
リビングに自然と集まりたい
・それぞれの時間も大切にしたい
この違いだけでも、間取りは変わります。
前者なら
-
リビング中心
-
個室はコンパクト
後者なら
-
個室の独立性
-
音や視線の配慮
どちらが良い・悪いではなく、どちらを大切にしたいかです。
■価値観② 家事を「ラクにしたい」の中身
「家事をラクにしたい」という言葉も、
実は人によって意味が違います。
・移動距離を短くしたい
・まとめて一気に終わらせたい
・家事を分担しやすくしたい
洗濯動線ひとつ取っても、
ランドリールームが合う人もいれば、
必要ない人もいます。
■価値観③ 来客をどう迎えたいか
・人をよく招く
・最低限でいい
・プライベートは見せたくない
この考え方によって、
玄関・リビング・和室のつくり方は大きく変わります。
「来客動線」と「家族動線」を分けるかどうかも、
価値観次第です。
■価値観④ 将来への考え方
・将来のために部屋を多めにつくる
・今の暮らしを優先する
・変えられる余白を残す
将来をどこまで想定するかで、
可変性の考え方が変わります。
全部を決めきらない勇気も、
後悔しない家づくりには大切です。
■ 「正解の間取り」は、話し合いの中にある
間取りの正解は、
カタログや成功事例の中ではなく、
・どんな毎日を送りたいか
・何にストレスを感じやすいか
・何を大切にしたいか
こうした会話の中にあります。
図面を描く前に、
価値観をすり合わせること。
それが、満足度の高い家づくりにつながります。
■ まとめ|比べる相手は「他の家」ではなく「自分たち」
「流行っているから」
「みんなやっているから」
ではなく、
自分たちの暮らしに合っているか。
それが、家づくりで一番大切な判断基準です。
間取りに迷ったときは、
正解を探すのではなく、
価値観を言葉にするところから始めてみてください。
家族構成や年齢、暮らし方によって、
合う間取り・合わない間取りは本当に違います。
「まだ具体的じゃない」
「何を優先すべきか分からない」
そんな段階でも大丈夫です。
図面がなくても、価値観の整理からお手伝いしています。
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