Part.41 「玄関の配置計画」について考える。
「玄関からリビングまでの動線を短くしたい」といった思いから、
玄関とリビングが近い間取りを選ぶ方もいらっしゃいます。
今回はそんな「玄関配置」で後悔しないために、よくある失敗例とその解決策をご紹介します。
玄関配置の後悔とは
・来客時にリビングの生活感が見えてしまう
玄関からリビングが一直線につながっていると、
ドアを開けた瞬間に部屋の中が見えてしまいます。
特にお子さんのいるご家庭や共働きで忙しいご家庭では
「片付けが間に合わないと焦る」「散らかった状態を見られたくない」
というストレスを感じることも。
・LDKが落ち着かない空間に。
ソファでテレビを見ているとき、玄関を開けた瞬間に人の気配を感じると
なんとなく落ち着かないものです。
プライバシーの確保ができない間取りは、暮らしの快適さに大きく影響します。
・防犯面でも少し不安
外から中の様子が見えやすいと、防犯の観点からもあまり望ましくありません。
間取りの段階で視線の通り方を意識することが大切です。
玄関の配置計画のポイント
・玄関とリビングの間に「ワンクッション」を。
間に小さなホールや廊下を設けるだけでも、視線の抜け方が変わります。
完全に仕切らなくても、数歩分の距離があるだけで印象は大きく違います。
・見せる間仕切りで“視線をやわらげる”
圧迫感を出さずに視線をさえぎるには、
格子やスリット壁、室内窓などのデザイン性のある間仕切りが効果的。
光や風は通しながらも、リビングの中が直接見えない工夫ができます。
・ リビングドアの向きをずらす
玄関の正面にリビングドアを配置するのではなく、
少し角度を変えるだけでも見え方は大きく変わります。
設計段階で「玄関からどこまで見えるか」を意識することがポイントです。
・ 収納や飾り棚で視線を誘導
玄関にシューズクロークや飾り棚を設けることで、
視線を自然とそちらへ向けることができます。
お客様の視線をコントロールすることで、リビングの中が見えにくくなります。
玄関からリビングが丸見えの間取りは、動線的には便利でも、
実際に暮らし始めると「落ち着かない」という後悔につながりやすい部分です。
家づくりの段階で、
「玄関から何が見えるか」「どこまで視線が抜けるか」
を一度シミュレーションしておくと、後悔のない間取りがつくれます。
小さな工夫でプライバシーと開放感を両立し、
家族も来客も心地よく過ごせる空間を目指しましょう。
ということで今回は、
「玄関の配置計画」について考えてみました。
ぜひ参考にしてみてください!
次回もお楽しみに!

