Part.45 「ミニマムな設計」について考える。
最近、「モノを減らしてスッキリ暮らしたい」という声を多く聞きます。
SNSでも“ミニマムライフ”や“シンプルな暮らし”が注目されていますが、
実は、家づくりの段階から「モノを減らす設計」を考えることが大切です。
今回は、ミニマムな暮らしを実現するための設計の工夫と考え方を紹介します。
モノが増えない間取りを考える
まず大切なのは、「モノを置かなくても快適に暮らせる間取り」です。
収納を“増やす”のではなく、持ち物に合わせた収納を配置することがポイント。
たとえば、
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玄関横に家族のバッグや上着を掛けられるスペースを
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ダイニング近くに書類や小物をまとめる棚を
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洗面所にタオル・洗剤をすぐ取れる位置に収納
モノが自然と“戻る場所”をつくることで、片づけやすく散らかりにくい家になります。
オープンスペースで「見せる収納」を減らす
見せる収納はおしゃれに見えますが、暮らしの中では意外と維持が大変です。
生活感を抑えるには、できるだけ“隠す収納”を中心に設計しましょう。
💡 ポイント
・壁一面の造作収納で、家具を置かない空間づくり
・扉付きのパントリーで、生活感をまとめて隠す
・キッチン家電は「見せない配置」でスッキリ
“見えない=掃除がしやすい・管理しやすい”につながります。
余白をデザインする
ミニマムな暮らしに欠かせないのが、「余白のある空間」。
家具やインテリアを詰め込みすぎず、空間そのものを楽しむ意識が大切です。
たとえば、
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壁面を飾り棚ではなく“白いキャンバス”として残す
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床にモノを置かない設計(浮かせる収納など)
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カーテンや照明をシンプルにして、光の陰影を活かす
余白があると、心にもゆとりが生まれます。
モノを減らす家は、暮らしを豊かにする
モノを減らす家づくりとは、
「我慢する」ことではなく、「本当に必要なものを大切にできる家づくり」。
収納を増やすよりも、
“持たない前提で整う空間”を設計することが、ミニマルライフの本質です。
小さくてもスッキリ。
シンプルだけど豊か。
そんな家づくりを目指してみませんか?
ということで今回は、
「ミニマムな設計」について考えてみました。
ぜひ参考にしてみてください!
次回もお楽しみに!

