Part.23 「回遊動線」を考える。
みなさまは回遊動線という言葉をご存じですか?
文字通りぐるぐる回れる動線のことで最近人気です。
玄関からキッチン、洗面室からリビングなどが
グルッと一周できて、家事もラクになるという声も。
でも…
「本当に必要なの?」
「回遊ってムダな廊下が増えるんじゃないの?」
と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
ということで今回は、
「回遊動線」について考えてみます。
回遊動線のメリットとは。
① 家事効率がアップする
・洗濯→干す→たたむ→しまう
までの動線が短くてスムーズ
・キッチンから洗面やリビングへのアクセスが便利で
「ながら家事」が可能
② 家族どうしの“渋滞”が起きにくい
・朝の混雑時間も、別ルートで動けるためストレスが少ない
・子どもが走り回っても危険が少ない
③ 動線が短くなり、生活にゆとりが出る
・家の中の無駄な往復が減る
・「あっちからもこっちからも行ける」ことで、
使いやすさがアップ
回遊動線のデメリットとは。
① 面積が必要になりがち
・回れるようにするため、通路が2方向分必要
・有効面積が減り、居室が狭くなる可能性
② プラン次第で“動線過多”になり非効率に
・回れるけれど実は“行ったり来たりが多い”間取りになることも
・ゴールが曖昧だと生活にストレスが出る
③ 建築コストが上がる場合も
・ドアや建具が増えたり、水回りの位置関係によって配管が複雑になったり…
・うまく設計しないと“高コストの割に使いにくい”家になる
取り入れるならしっかり検討。
どうでしょうか。
回遊動線は、生活スタイルに合えばとても便利な間取りです。
ですが「なんとなく流行っているから」で採用してしまうと、
スペース効率が悪くなったり、動きすぎて疲れる家になってしまうことも…。
各部屋の関係性や人の動きも考えて計画することが大切です。
まずは「本当に自分たちの暮らしに合っているか?」を考えて、必要な部分にだけ回遊性を持たせるのがおすすめです!
ということで、今回は
「回遊動線」について考えてみました。
流行っているからだけではなく
自身の生活でしっかり活躍してくれる回遊動線を手にしましょう!
ぜひ参考にしてみてください!
次回もお楽しみに!

