Part.22 「子育て第一の家づくり」を考える。
最近、子どもがいる友達夫婦が家を建てました。
子どもは今は1人ですが、ゆくゆくは3人欲しいと子ども部屋は3部屋。
子どもが走ったり転んでいいようにリビングの一部分を畳コーナーに。
子どものおもちゃや服などのために家中に大量の収納スペース。
見れば見るほど子ども第一の家づくりでした。愛されていますね。
ですが私は少し心配になりました。
あまりに今だけにフォーカスした家づくりだったからです。
この家はこれから40年~60年ずっと快適なんでしょうか。
ということで今回は、
「子育て第一の家づくり」について考えてみます。
今にフォーカスする落とし穴。
① リビング学習スペースが“物置化”
→ 幼少期は使うが、成長すると個室に移行。活用されないまま物置になる例も。
② 子ども部屋の「数」ばかりに目がいく
→ 将来独立すれば使われない部屋に。間仕切り可能な設計がベター。
③ 収納=“量”で考えてしまう
→ 実際は「誰が・いつ・どこで使うか」が大事。収納の“場所と動線”が鍵。
④ キッズスペースを作ったが短命に
→ 3〜4年で使わなくなる。将来は多用途に使える位置・サイズを検討。
⑤ 洗面や玄関で「朝の混雑」を想定していない
→ 保育園・小学校・出勤…同時に動く朝は渋滞発生。動線設計で解消できる。
未来も見据えた間取り。
子育て第一な家の主役である子どもは
当たり前ですがどんどん成長します。
10年後、20年後には家にいないかもしれません。
そのあとこの家に住み続けるのはご夫婦です。
・子どもは10年で大きく成長する
・今は必要でも、将来不要になる空間は“変化に対応できる作り”に
・間取りを「固定」ではなく「可変」で考えることが重要
・家族構成の変化を見越したフレキシブルな設計が結果的にコスパ◎
このようなことを前提として家づくりすることをおすすめします。
今と未来の両方にフォーカス。
どうでしょうか。
子育て真っ最中だからこそ、「今を楽にする間取り」はもちろん大切です。
でも同時に、10年後・15年後の“家族の姿”にも目を向けておくことが大切です。
家は一度建てたら簡単に変えられません。
“将来を見越した設計”が、長く住みやすい住まいへの第一歩です。
ということで、今回は
「子育て第一の家づくり」について考えてみました。
大切なお子様にとっても、ご夫婦にとっても
長く快適に暮らせる家づくりを目指しましょう!
ぜひ参考にしてみてください!
次回もお楽しみに!

