Part.20 「廊下の必要性」を考える。
今年の夏も暑いですね~
子どもの頃は夏休みが近いこの時期はわくわくしてましたね。
私は夏休みに1週間ほど祖父母の家に遊びに行っていました。
そんなに大きくはないですがいわゆる日本家屋で
縁側があり和室ばかりの家でした。
そんな祖父母の家で一番お気に入りだったのは
縁側から居間までの廊下です。
家のつくり的に風が一番通る場所で
床板もひんやりしていて廊下に寝転んだりしていました。
さて、そんなお気に入りだった「廊下」ですが
最近の家づくりにおいては無駄な動線として
できるだけ少なく計画するのが主流となっています。
寂しい気もしますが大きさ=価格なので仕方ありません。
ということで今回は、
「廊下の必要性」について考えてみます。
そもそも廊下とは。
そもそも廊下とはどんな場所でしょうか。
私のように寝転がって天井を見上げる人もいるかもしれませんが
基本的には部屋から部屋の移動に使う場所ですよね。
つまりは動線としての空間なわけです。
動線というのは間取りの計画においてすごく大切な要素です。
動線をいかに短くするか便利にするかで
日々の生活の満足度が驚くほど変わります。
逆に無駄な動線(廊下)が多い家は掃除も大変で使いにくくなってしまいます。
面積を生活に使う。
冒頭でもお伝えしましたが家の大きさ=価格です。
住宅価格やローン金利が上昇している昨今では
できるだけコンパクトな家が主流ですし
私自身もこれをおすすめしています。
ここで考え方として大切なのは「いかに面積を暮らしに使えるか」ということです。
予算や土地の広さから限られた面積の中に間取りを計画しますが
その空間をどれだけ生活に使えるかを考えることが大切です。
例えば、LDKと寝室を直接行き来できるようにしたり
ファミリークローゼットを寝室から洗面への動線として使ったり
考え方と設計次第で家は何倍も快適になります。
コンパクトな家は快適な家。
コンパクトな家と聞くと手狭で解放感のない家を思い浮かべませんか?
コンパクトな家というのはネガティブなものではなく
できるだけ無駄を省いた快適な家のことです。
20帖のLDKが欲しい!洋室が3つ欲しい!ぜひ採用しましょう。
そのためにも無駄な空間をできるだけ省き、
理想を叶えた快適な家を実現しましょう。
ということで、今回は
「廊下の必要性」について考えてみました。
祖父母の家のような家が少なくなるのは寂しいですが
より快適で理想の家を求めて計画していきましょう!
次回もお楽しみに!

